従来は法人携帯を導入するときには、3大キャリアである「docomo」、「au」、「softbank」が多く利用されていましたが、最近では格安キャリアを利用する会社も登場。格安キャリアは多くの会社が参入しつつあり、プランも豊富に提供されています。そこで今回は、3大キャリアと格安キャリアのメリットをそれぞれ紹介しつつ、法人携帯にするならどちらがお得なのか考察していきます。
1、3大キャリアを法人携帯にするメリット!
携帯キャリアというと、3大キャリアといわれる「docomo」「softbank」「au」があります。この3大キャリアは通信業界の中でも大きなシェアを占めており、法人携帯として導入している会社も多いです。では、3大キャリアの魅力とは何なのでしょうか?ここからは、3大キャリアを法人携帯にするメリットを紹介します。
1-1、かけ放題プランがあり通話料金が抑えられる
3大キャリアの法人携帯にはかけ放題プランがあり、通話料金を抑えることができる点がメリットです。3大キャリアではともに法人向けのかけ放題プランが用意されており、定額制で通話を利用することができます。
格安キャリアでは、個人向けのかけ放題プランを提供しているところはありますが、3大キャリアのように完全なかけ放題ではなく、時間の条件などが付いています。そのため、営業職が多くいる会社や通話の頻度が多い会社などは3大キャリアでかけ放題を利用する方が通話料金を抑えることができるでしょう。
1-2、ショップが多く利用しやすい
法人携帯を導入して活用する場合には、携帯の故障やトラブルなどが発生することもあります。3大キャリアは実店舗が全国各地にあるので、トラブルが発生してもショップを利用しやすいという点がメリットです。
また、法人携帯というのは個人用の携帯と違って仕事に関わるものです。外出先で携帯が故障した場合でもすぐに対応できなければ業務に支障が出る可能性も。身近にショップがあり、すぐに対応できるという点においては法人携帯に向いているといえます。
1-3、通信速度が安定している
3大キャリアのメリットとして、通信速度が安定している点が挙げられます。大手キャリアは自分たちで回線設備を運営しているため、通信速度が安定しています。しかし、格安キャリアは大手キャリアから回線を借りているため、時間帯によっては回線速度が落ちることがあるようです。
法人携帯を導入するということは、スムーズに通話ができることが最低条件です。通話の頻度が高く、より通話を重要視する会社の場合には、通信速度が安定している3大キャリアを利用する方が良いでしょう。
2、格安キャリアを法人携帯にするメリット!
3大キャリアは多くの会社や個人から利用されていますが、最近では格安キャリアとしてさまざまな会社が参入。格安キャリアは大手キャリアから回線設備を借りて運営しており、個人の間では利用者が増加しつつあります。ここでは、格安キャリアを法人携帯にするメリットを紹介します。
2-1、月額料金が安い
格安キャリアを利用するメリットとして一番大きいのは、月額料金が3大キャリアより安いということです。格安キャリアには3大キャリアのようなかけ放題プランはないのですが、月額料金は3大キャリアよりかなり抑えられます。場合によっては、3大キャリアの3分の1程度まで月額料金を抑えることも可能です。
ただ、通話が多い場合や長時間通話をする機会が多い場合にはかえって料金が増えてしまうことも。自社の法人携帯の利用状況や業務形態などを考えたうえで、格安キャリアを利用することをおすすめします。
2-2、最低利用期間が定められている
大手キャリアには、いわゆる2年縛りという契約期間の縛りが存在しており、更新月以外に契約を解除すると契約解除料金が発生してしまいます。そのため、一度契約をしてしまうとなかなか解除することができないというデメリットもありました。
最近では大手キャリアでも契約解除料金の金額を下げたり、2年契約プランとその他のプランの金額の差を少なくするなど対策が取られつつあります。
- au(2019年8月~)・・・2年縛りの解約金は1,000円に変更
- ソフトバンク(2019年9月13日~)・・・2年縛りの解約金は無しの新料金プランスタート
- ドコモ(2019年10月~)・・・2年縛りの解約金は1,000円に変更
一方で、格安キャリアには最低利用期間がないものや、1年程度と短めに設定されているものがあるため、比較的プランやキャリアの乗り換えがしやすいというメリットがあります。会社というのは社員数や業務形態などが変化しやすいです。それに合わせて必要なプランを利用できるのはメリットといえるでしょう。
2-3、プランが豊富で選択肢が多い
格安キャリアはさまざまな会社が参入しているため、プランが豊富で選択肢が多いというメリットがあります。格安キャリアに参入する会社が増えるとともに、数多くのプランが提供されるようになっており、通信品質や月額料金などが異なったさまざまなプランが誕生しています。
そのため、数多くあるプランの中から自社に必要なプランを選択して、法人携帯として導入することが可能です。自社の法人携帯の利用状況などを分析したうえで、自社に合った格安プランを導入すると効果的でしょう。
3、まとめ
ここまでで、法人携帯に3大キャリアと格安キャリアを導入したときのメリットをそれぞれ紹介しました。3大キャリアと格安キャリアの両方ともにメリットがあり、どちらが優れているというのはいえません。また、利用する会社によって携帯の使い方や使う人数なども変わってくるため、一概に月額料金が安いだけで判断できないものでもあります。
法人携帯に3大キャリアと格安キャリアのどちらを導入するか悩んだときには、自社でどのように携帯を活用するのか、重要視するポイントはどこなのか考えてから選択してみてください。